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アウトドア的税理士の仕事 |
2007年6月9日 22時11分 |
税理士の仕事って、スーツ着て事務所で帳簿を見ているイメージがあるけど、実はそうとも限らない。今日の私は、ボーダーのポロシャツ、ベージュのチノパン、先日買った紺色のデッキシューズ、そしてサングラス。小さなショルダーバッグにデジカメ、地図などのファイルを持って出かけた。相続税の財産評価のために、不動産の現況確認に出かけるのは土曜日が多い。スーツ着たままだと不便な場所にも行かないといけない場合があるし、土曜日は緊急の来客や電話も少ない。今日はどろんこになる可能性はなかったので、チノパンにデッキシューズだけど、山の中や田畑に入る予定のあるときは、ジーパンに長靴の場合もある。
まずカーナビで、目的地を検索して出かける。目的地の近くまで来ると、周囲を何周か回って車の置けそうなところを探す(目的地に車をおける場合もあるが、いつもそうとはかぎらない)。事前に準備した地番図、住宅地図、公図、地積測量図等々の地図を見ながら現場を確認する。現場の確認のポイントは、その土地がどのように利用されているか、上に何が建っているのか(国道沿いなどは、住宅地図にある建物が駐車場に代わっていたり、駐車場の表示の所に建物が建っていたり)、道路との接続関係、土地の形状、場合によっては地盤の様子など、評価減できる要素は無いかっていうことを自分の目で見て確認する。地図だけ見ていてもよく分からない。地図を見ていた印象と現場が全く違うってこともよくある。
簡易な測量をしないといけない場合もある。法務局でとれる地積測量図が参考になる場合もあるのだけれど、そもそも測量されたことのない土地っていうのも結構ある。なにぶん測量は素人なので、高価な光学測器などは持っていないけど、レーザー測量器は持っている。レーザー測量器はレーザー光線の当たった場所からの見通し距離が測れるので、一人でも測量可能。でも現実には障害物がたくさんあって見通し距離が簡単に測れない。手許にある様々な地図を検討して、最低限、どの距離が分かれば良いのか、測れるところがどこにあるのか検討する。どうしても一人で測れないときは日を改めて、事務所のスタッフを連れて出直す場合もある。
評価対象地は様々な角度から写真を撮っておく。でも、知らない人が見るととっても怪しい。サングラスは太陽に向かって仕事するときだけにして、それ以外は頭の上に上げておいた。名刺と税理士証票はショルダーバッグに入れて持ち歩き、誰かに聞かれたら事情を説明しようと思っていたんだけれど。怪訝な顔をしてずっと見ている人がいたけど、大声を出されるようなことは無かった。
もちろんクライアントである土地の所有者の相続人には事前にことわってある。地図を見ながらだいたいの話も聞いてある。でもクライアントに有利な評価をするためには出来る限りの資料が欲しい。地番図は市町村、公図・測量図は法務局、住宅地図はゼンリンのサイトから有料でダウンロードしている。農業委員会や森林組合などから資料を取り寄せる必要がある場合もある。某市では地番図検索がコンピュータシステム化されていて、非常に助かった。10筆以上あったのだけれど、固定資産税の評価証明書の写しを見せるだけで、瞬時にプリントしてくれた。このシステム、地番図と航空写真が切り替え出来るようになっている優れもの。こんなの欲しいって思った。グーグルアースみたいにネットで公開してくれればいいのに。某町でも地番図を取り寄せたんだけど、自分で探せってポンと地図帳をだされただけ。自分の住んでいる地域ならいざしらず、どの辺りかさっぱり分からない(地番ごとの索引なんていうものが付いてない)。「すみません・・さっぱり分からないんですが・・」って頼んで探してもらった。
こういうアウトドアの仕事も好きです。3月決算で座ったままの時間が長かったので、持病の腰痛が出ていたのだけれど、今日は歩き回ったお陰か、腰痛治まった。
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