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新年おめでとうございます |
2008年1月4日 11時34分 |
旧年中は格別のお引き立てを賜り、厚くお礼申し上げます。本年も引き続きよろしくお願い申し上げます。
昨年大晦日に陳舜臣の『論語抄』を買いました。なぜかその日の朝から「論語」が読みたいと思い、イメージにぴったりの本を見つけました。「道に志し、徳に拠り、仁に依り、芸に游ぶ」論語の一節ですが、孔子も芸に遊んだのでしょうか。ここでいう「芸」とは「礼」「楽」「射」「御」「書」「数」の「六芸」(りくげい)を指し、どうやら一般教養のことをいうようです。すなわち、作法、音楽、射的、御馬、アート、算術というような趣味が紳士のたしなみだというのです。私はゴルフをしませんが、現在でいう紳士のたしなみにゴルフが入るでしょうか、なんとも微妙なところです。
さて、何故この一節に目がとまったのかといいますと、「芸」=「エンターテイメント」が嘆かわしい状況になっていることを、年末年始にかけて痛切に感じたからです。日本のエンターテイメントはどん底の状態ですね。テレビに頻繁に出てくる芸能人はちょっと面白い(または下品な)素人と、歌の下手な歌手がほとんど。結局、何度も点けたテレビを消しました。でも本当は、日本にも本物のエンターテイメントがどこかにあるのでしょうね。格差が明確になり、庶民の手が届かないところに、庶民の目が届かないようにして。
「先ず行え。その言はしかる後にこれに従う」という一節も気になりました。今年は選挙の年ですが、選挙が近くなると、やたらと素人評論家が増えます。酒を飲みながら政治談義に花を咲かせるのも楽しいものですが、酒が入る前からの熱の入った素人演説は困りものです。こんな世の中ではだめだと言う前に、まず行動を心がけたいものです。
酒といえば「不為酒困」(酒の失敗はないように)という一節もあります。年末年始にかけて、酒を飲む機会が沢山あります。私は祖父が大工の棟梁だったので、小さいときから酒の席を見てきましたし、自分自身、色んなメンバーでの酒の席を経験してきました。酒の席には決して無礼講なんてものはありません。酒の席での失敗は、取り返しのつかないその人の評価に繋がっています。上手に楽しい酒の飲める人でありたいものです。
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