家業を継ぐ

この間、息子に、大学を出たら就職せずに自分の店を持ちたいって言ってる子、いる?って聞いたら、そんな話聞いたことが無いって言う。

多くの子供達が大学に行くのはいいことなんだけど、大学で就活して皆んながサラリーマンにならないといけないという社会では、私たち税理士も困まる。

家業を継ぐという若者もめっきり減っている。

僕より10歳ほど若い友人の経営者が、子供に仕事を継げと強いるのではなく、子供が親の仕事をしたいと思うような親の姿を見せないといけないって言ってるのを聞いて、なるほどと思った。

自分の店を持ちたいとか、頑張ってる親の姿を見て家業を継ぎたいとか、人には真似できない技術持つ職人になりたいとか、そんな世の中が活気ある社会なんじゃないかと思う。

大学出てからでいいのだ。これからの時代、大学では幅広い教養を身につけ、異文化に対する寛容な価値観を持つことも大切だと思う。

でも皆んなが、サラリーマンにならなくても、大学出の職人や、商店主が沢山生まれて欲しい。

そんな世の中にするために、税理士としてどんな手助けができるだろうかと、最近よく考える。

2015年11月27日