何を成すか以前にどうあるべきか(つづき)

先日の文章には、勿論つづきを書かなければならない。

具体的な例をあげるのが分かり易いと思うのだが、この数日思いあぐねていた。

イノベーションを例にしてみる。

生産技術の改革、販売管理技術の合理化、新市場や新製品の開発、組織の合理化など取り組まなければならないと盛んに言われる。

中小企業もこのような改革の努力をせずに、従来の経済構造に胡坐をかいていれば、いずれその土台が無くなるのではないかという漠然とした不安がある。

not to be,but to doだ。

もしその風潮に疑問を感じるのなら、なぜかという点を深く考えてみる。

イノベーションについていけない。
ITがわからない。
世の中の流れが速すぎて、勉強が追い付かない。

このままで生きていけるのなら、いまさら努力などしたくないというようなネガティブな理由にしか行き当たらないのなら、将来の見通しが少し甘いのかもしれない。

一方

ビッグデータとIT技術を活用して売れ筋の商品の上位3種類だけの品ぞろえにすれば、不良な在庫を抱えなくて済むだろうか?

部品の修理や交換にかかるロスを避けるために、平均的な使用時間を分析して、耐久性をぎりぎりまで吟味した使い捨て部品を多用することがユーザーの便益に叶っているだろうか?

というような疑問があるのなら、自分の求めているものが何なのかということをもっと突き詰めてみるのも面白い。

売れ筋上位3種類だけの品ぞろえの店に買い物に行って楽しいだろうか。

無駄な耐久性の質感のある部品がなぜ美しいと感じるのだろうか。

自分が買い物に求めている楽しさや、アイテムに求める美しさに気付くかもしれない。

さらに、それは自己満足にすぎないのかもしれないということも考えないといけない。
明らかに、買い物に楽しさや、アイテムの美しさを求めるべきではない分野もある。

しかし、自己満足ではない生活の楽しさや豊かさを世の中の人々に伝えたいと思えるまで突き詰めたのなら、それがあなたやあなたの会社の存在意義ではないだろうか。

私は、not to do,but to be をいまのところこのようにとらえてる。

つたない説明なので、また書きなおすかもしれない・・・

2019年03月27日