日本の職人技を見直す

 先日、アメリカ人の和包丁職人の話をテレビで見ていて考えさせられてしまいました。

カーターさんは和包丁に魅せられて日本の鍛冶屋で修業をし、日本伝統の職人技を受継いでいます。カーターさんの和包丁は和食・洋食を問わず超一流の料理人が愛用しているのです。

 日本の優秀な職人技が、日本人に引き継がれず、かろうじて外国人に引き継がれたことに、とても不安を感じました。長年、日本で培われた職人の技術がどんどん途絶えていくのではないかという不安です。

大企業のサラリーマンになって、安定した給料と退職金、そして老後の手厚い年金による生活だけが理想の人生でもないはず。

職人の技術を伝承することのできる社会環境が必要なのではないでしょうか。一律にデフレ・インフレを論じているのではなくて、良い物は高くても買うという文化の育成が大切なのではないかと思うのです。

2015年02月03日