フランス人は10着しか服を持たない

景気判断に基づいて、消費税の10%増税は延期され、解散総選挙が行われますが、景気動向よりも、その質が重要だということに気づかされる一冊です。

 カリフォルニア出身のアメリカ女性の著者がパリに留学したことにより、フランス人のライフスタイルから学んだことが書かれています。項目は食事、ファッション、健康、化粧、マナーなど女性的な内容ですが、本質的には毎日を最良の日として過ごすライフスタイルについて書かれています。

 日本人のライフスタイルは、アメリカに劣らず多くの無駄づかいに金を消費をしています。無駄づかいを抑えれば、景気が悪くなるとさえ考えられているような風潮があります。

普段使いと特別な日の為に使う物とをわけて、普段の日々を大量の安物に囲まれて無為に過ごすのではなく、毎日が最良の日になるように、お気に入りの良質な少数のものにだけ囲まれて過ごしたいものです。

国民がこのようなライフスタイルを身につければ、景気は決して悪くならず、しかもデフレも解消するのではないかとも思うのです。

「フランス人は10着しか服を持たない」(ジャニファー.L.スコット著 大和書房)

2014年12月01日